ナビ得 NX-Station

コラム

 ナビ得 特選街情報 NX-Stationの運営者によるパソコンにまつわる話題を書き綴ったコラムです。パソコンを活用する際に便利に感じたこと、知っていてよかったことなどを不定期にアップしています。

コラム 目次
慣れたキーボード 長年、NECのパソコンを使ってきた人には馴染み深い(慣れている)キーボード、98配列キーボードについて感想とNEC PC-98配列キーボードについての情報を掲載しました。[便利] NEC PC-98配列キーボードがいい! (初出:2006/06/08)
FD(1.25MB)を読む PC-98NX (MATE NX, VersaPro)に付属のフロッピィディスクドライブ(FDD)は、3モード対応となっています。しかし、Windows環境では3モード対応ドライバをインストールしないとPC-9821やPC-9801シリーズでフォーマットされた1.25MBの フロッピィディスク(FD)は読み込めません。対応機種には3モードフロッピィディスクドライバが配布されていますので、インストールします。[技] PC-98NXでPC-9821やPC-9801シリーズ用のFD(1.25MB)を読む (初出:2006/05/06)
システム情報 PCのハードウェア、システム、ソフトウェアの情報を詳細に把握することは安定利用のために大切です。Windows XPのOS標準よりも詳細な情報を得られたLAVALYS EVERESTを紹介します。 [便利] システム情報の表示ソフト EVEREST (初出:2005/09/05)。
PCケースの開け方 デスクトップPCはカスタマイズできるように利用者の手で開けることができるように設計されています。ノートPCは一部を除いて開けられないようになっています。機種ごとの開け方の手順やコツについて書きました。[技] NEC MATEの筐体の開け方 (初出:2005/08/08)
PC再セットアップ Windows 98、Me、2000、XPと新しい世代になるごとにOSとアプリがプリインストールされてPCはメーカーから出荷されるようになりました。容量も大きくなりFDには収まらずにHDDの別領域やCD-ROM、DVD-ROMの複数Discに収録されて添付されるようになりました。PCのオーナーが代わると散逸してしまうので対処方法を書きました。 [技] 再セットアップCD-ROMや再セットアップ領域なしで再セットアップする (初出:2006/05/05)。
OSセットアップ PC再セットアップの技を応用するとプリインストール以外のOSをインストールすることも可能です。[技] プリインストールとは違うOSセットアップする (初出:2005/08/15)

パソコンの周辺機器と標準装備の流行りと廃れ

 流行り物は廃り物と言われるように「流行している物事は一時的なもので、いずれは飽きられて廃れていくものである。 流行は長続きしないということ。」ですがパソコンの周辺機器と標準装備の関係もそうです。
 新しい機能は周辺機器として登場して流行ると周辺機器として売れて、しばらくするとPCに標準搭載されます。代替するものが出て廃れてくると標準装備から外れています。多少の例外があるので例えが難しいですがモデム、フロッピーディスクドライブ、ハードディスクドライブ(HDD)、CDドライブ、DVDドライブなどがそうです。機器の法定耐用年数が過ぎても全て故障するわけではないので細々と使われ続けるのが例外の一つです。
 通信装置はより高速な通信ができるものへ代替されて行く流れとワイヤレス化が並行して進んでいます。移動体通信カードやPHSデータ通信カードの代わりに携帯電話網を使う3G、4G(LTE)、5Gモジュールが利用されています。
 記憶装置は物理的に同じか小さくて容量が大きな機器へ代替されてます。古い媒体は扱えなくなり、しかも媒体は劣化し機器は壊れていくので大切な中身のデータは新しい機器へ移して行かないと後世に残すことができません。アプリケーションソフトのデータの場合にはOSとアプリも稼動状態で維持しなければならず大変です。
 数千年前の石板や木簡、古文書が残っているのにPCは40~50年前のデジタルデータは失われつつあります。現代の半導体技術ならばエミュレーターを作って動態で体験学習することも可能なはずですが産業遺産として保存するのが精一杯という感じです。1983年に発売された任天堂のファミリーコンピューター(ファミコン)のようにハードウェアとソフトウェア(一部のゲームタイトル収録)を「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ」として2016年に復刻して世界356万台を売り上げました。PCでも同様の手法でできるはずです。

内蔵バッテリーの罠

 モバイル用のノート型PCやタブレット型PCについていえることですが、リチウムイオンバッテリーを薄型セルにして内蔵しています。この内蔵バッテリーを介してコンピューターへ電源供給をする回路構造になっており、バッテリーが使えなくなると起動しなくなります。内蔵バッテリーの機種はバッテリーパック交換式の機種よりも保守性に劣ります。補修用のバッテリーの入手性が悪く、メーカーの修理期間が終わると再生品に頼るほかないのが実情です。再生品はデッドストックや廃棄された製品から採取したもので使えたとしても経年劣化が進んでいます。
 PC内のストレージのデータを消去して売却したり、廃棄しようとしても、起動できないのでデータ保護のためには破壊するしか無くなります。このことに気付いてからは内蔵バッテリーの機種を保管しておく際にはデータを消去してOSや最小限のアプリのみ起動できる状態にしています。これでいつでも手放せます。
 内蔵バッテリーの罠はスマホ全般にも言えると思います。バッテリーが劣化して発生したガスで膨らんでくると歪んでタッチパネルが効かなくなって操作できなくなります。そうこうしているうちに電源が入らなくなり内部のデータをバックアップすることも消去することも不可能になるでしょう。オンラインサービスの利用の際にスマホを端末認証や電話回線認証に使っているとそれもできなくなります。生活に支障をきたすことになりかねないので複数のスマホを常時使える状態にしています。いつかは故障するので予備を持ち、複数の端末を使えるようにしておくように心がけています。



更新履歴

更新日:2023年01月20日
作成日:NX-Station前サイトから移行
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