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健康ナビ

 様々な健康法や医療情報があふれています。健康法の多くがセミナーや相談を経て、診断(検査)の上で施術や食品、サプリメントなどの摂取をする形式をとっています。健康法は本来の作用以外に副作用を生じます。対話の中で巧妙に誘導して、他の健康法に流れないようにして売りたい商品に依存させるようになっています。
 人それぞれが持つ体質(遺伝子)、生活習慣、環境が異なりますから、健康法の体験談の通りにならないのはもちろん医薬品・医療機器の効果の出方にも個人差があります。「気持ちの持ちよう」のような数値化されにくい事項で作用が変わることが様々な研究で明らかになってきています。(例:臨床試験で偽薬が聞いて回復する患者、長寿の人がルーチンにしている飲み物や運動習慣。)

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食品 中国に医食同源という諺があるように、食と健康は元を辿れば同じ源であるとされています。生まれてから死ぬまでに摂取した食事は体の一部となって蓄積されていきます。過不足があれば病になると言われる所以です。
日本では鉱山や工場などから重金属等で汚染された水が流れ込んでいる河川の流域で発生した健康問題を教訓として厳しい環境基準が定められています。人体の約6割が水であり、1日に約2.5リットルの水分(飲料としては1~2リットル)を摂取、体液・血液として体内を循環しています。健康には衛生的な水を適切に飲んで水分補給することが必要です。ミネラルウオーター(飲料水として検査された商品)、飲用可能な水道以外の水を飲む際には汚染に気を付けなければなりません。湧き水や井戸水などの浄水していない水はきれいに見えても細菌や化学物質に汚染されていることがあります。
仕事 仕事が原因で発症する職業病が知られています。例えば、化学薬品を取り扱う工場での呼吸器や皮膚疾患、機械の振動による関節疾患、デスクワークによる腰痛やOA作業による眼精疲労などです。保護具の装着、十分な休憩をとって軽減に務めます。
環境 国別、都道府県別の平均寿命の調査から環境による健康への影響は地域差があるといわれています。食習慣、生活習慣、土地の勾配、気象、大気汚染(排気)、上水道・下水道の整備率、福祉施設や医療施設の充実度など様々な要因が考えられます。
衛生 建築基準法、都市計画法による、指定のない地域いわゆる「無指定地域」では用途規制がないため、廃棄物の野積みなど、汚染された水や空気など衛生状態の悪い環境では感染症、伝染病が蔓延しやすいと言われています。工業地域では危険性・環境悪化が大きい工場が建築可能です。工業専用地域には住宅が建築できませんが、工業地域には住宅を建築することができます。主に大都市圏の工業地域にある工場の跡地はまとまった面積の土地を確保できるため、大規模マンションなどが建設さています。準工業地域では住宅や商店など多様な用途の建物が建てられる用途地域であり、軽工場のほか倉庫や遊戯施設も建築できるため、騒音などのトラブルが起こりがちです。周囲に大規模な工場や処理施設があると排出される煙、浮遊物や化学物質で大気が汚染されることがあり、大型トラックの通行による渋滞、騒音は避けられません。喘息、化学物質過敏症などを発症すると健康を害してしまいます。
医薬品 市販薬のネット販売ではインターネットで一般用医薬品を購入することができるようになりました。販売許可を得ていない違法な販売サイトや、薬機法による安全性が確認されていない海外医薬品や偽造医薬品を販売しているサイトが問題になっています。販売サイトについては厚生労働省の「一般用医薬品の販売サイト一覧」にて紹介されています。
医療機器 大学病院や中核病院に設置されるような大型の医療機器から、一般病院にも取り入れされている医療機器まで機械の進歩が進んでいます。在宅医療で利用できるレンタルの医療機器も増えており、療養生活の質を上げることが可能です。医療保険や民間保険で費用を賄える場合もあるので病状に合わせて自身や家族で調べて、専門家にも相談するとよいでしょう。
病院・医療施設 手術のスキルの高い医者がいる病院と送ではない病院とでは術後の生存率に差があることが知られています。僻地で長生きしている人がいる例を考えると医療施設がないからといって長生きできないわけでわなく、ケガや発作といった突発的な生命の危機に対して救命措置ができるかどうかが関係しているように思います。
かかりつけ医を見つけておくことが推奨されています。かかりつけ医は同じ医師によって個人差のある健康について長期間の推移を加味して診断してもらえることが優位点です。大病院やクリニックでは短期間で担当医が変わることも珍しくなく、信頼関係を築くのは難しいと思われますので地元の開業医、代々続くような医院がおすすめです。
なお、病院、医療施設(クリニック等)では、保険診療(医療保険の範囲で標準医療を行う)が8~9割を占めています。つまり、社会保険診療報酬支払基金(あるいは患者の加入している健康保険組合等)へ請求して支払われる医療費、療養費が収益源です。保険点数に基づいて支払われるため対応する患者を増やすか、点数の多い医療行為をして稼ぐ、設備等の経費を削るということになります。経営環境は厳しくなってきており、診療報酬・介護報酬は増大する医療費を減らすために実質的にマイナス改定しています。一方で経費(人件費、光熱費等)は増大しています。コロナ禍によって気軽に診療を受ける人が減ったことや病床稼働率の低下もあり、借入金や補助金などに依存している機関も増加しているといわれています。外来診療の対応曜日を減らしたり、診療時間を短くするなど医師・医療関係者の働く環境の改善と効率的な経営のための取り組みが進められています。
高収入の職業で知られる医者、特に開業医ですが経営センスと医術の両方が求められる点でハードワークかもしれません。医業は商社やIT業のような他の高収入の業種と比較してスケールしにくい点も要注意です。日本では人口減少によって患者数の減少と医療関係の人材確保が難しくなることが予想されています。

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 なび得 健康ナビではインターネット上に溢れる真偽が不確かな情報に飛びつく前に、公的な情報を入手して自分に合った健康法を取り入れられるようにナビゲートしていくという編集方針です。

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更新履歴

2024年3月13日 更新(執筆:SENRI)
2024年1月28日 更新(執筆:SENRI)
2023年5月12日 更新(執筆:SENRI)

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