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CONFIG.SYSとは、

 MS-DOS(Windows95/98にもMS-DOSとの互換性を考慮してCONFIG.SYSを記述できます)で、 環境設定やデバイスドライバをパソコンに認識させたり、動作させるために設定を記述した テキストファイルです。
 MS-DOSではOSとアプリケーションを含め標準ではコンベンショナルメモリと呼ばれる最大640KBしかメモリを使用できません。EMSやXSMといったエクスパンドメモリーを用いることで、640KB以上のメモリー領域を利用することが可能となりましたが、そのためのメモリドライバの設定もCONFIG.SYSで行います。

CONFIG.SYSの設定

どうやって設定するの?

 どのような内容なのか確認したり、設定を変えたりするには、DOSモードでは、 「edit.com」を起動してください。Windows上では、Windowsの アクセサリのメモ帳で開いてください。もちろん、ほかのテキストファイルを 編集できるソフトなら何でもいいです。設定を変更した後、保存する際には、 必ずテキスト形式で保存して下さい。
保存先は起動ドライブのねーとディレクトリで、ファイル名は「CONFIG.SYS」と決まっています。

文法はどうなっているの?

 基本は、 コマンド=設定内容(数値やファイル名) だけです。

 1行に1コマンドを記述します。行には順序があります。
 複数のデバイスドライバを読み込む必要がある場合には順序に気を付けます。


CONFIG.SYSの主なコマンド

FILES

FILES=[数値]
一度に開くことのできるファイルの数を設定します。 通常、30〜50くらいです。


FILES = 50


BUFFERS

BUFFERS=[数値]
バッファの数を設定します。あまり大きな値を 設定するとメインメモリの不足の原因になります。 ちなみに、Windowsやディスクキャッシュが組み込まれている場合は 小さな値2とかで十分です。


BUFFERS = 2


DEVICE

DEVICE=[ファイル名][オプション]
"="のあとに読み込むデバイスドライバファイルの名前を拡張子まで含めて記述します。 通常メインメモリに読み込まれます。


DEVICE = PRINT.SYS


DEVICEHIGH

DEVICEHIGH=[ファイル名]
DEVICEと同じですが、メインメモリではなくUMBに読み込みます。


DEVICEHIGH = PRINT.SYS


DOS

DOS=[文字]
DOSのシステムをどの領域のメモリに読み込むのかを設定します。 UMBやHIGHと記述することによって、UMBやハイメモリ領域に読み込まれます。


DOS = HIGH,UMB


LASTDRIVE

LASTDRIVE=[ドライブ名]
DOSで認識できるドライブをいくつ確保するか、ドライブ名で 指定します。


LASTDRIVE = Z


SHELL

SHELL=
シェルプログラムを指定します。通常はCOMMAND.COMを記述します。


SHELL = A:\COMMAND.COM


REM

REM このREMを文頭に記述すると、その文はコメント文になります。


REM DEVICE = RSDRV.SYS




2022年リニューアル時のコメント

 MS-DOSのみで利用する場合とWindows95になってからでは多少違いがありますが基本は変わりません。Windowsからコマンドプロンプトを開いたときに使うためにはMS-DOSと同様にCONFIG.SYSに記述する必要があります。

CONFIG.SYSのサンプル

CD-ROMドライバの組込み(MS-DOS Ver6.20)

CONFIG.SYSに次の記述を追加
DEVICE = A:\CDEX\NECCD.SYS /D:CD_101

Microsoft CD-ROM Extensionsを常駐させる。
AUTOEXEC.BATに次の記述を追加
A:\CDEX\MSCDEX /D:CD_101

解説:NECCD.SYSというドライバ以外に、NECCDA.SYSからNECCDM.SYSが あります、ドライブとドライバの対応の資料はこちら
備考:CD-ROMドライバ、MSCDEX.EXEなどがA:\CDEXにインストールされている場合の設定です。
備考:CD-ROMドライバはインストール時にNECCD.SYSにリネームされている場合があります。



PC-CARDサポートソフトの設定

PCカードサポートソフトのソケットサービス、カードサービスを読み込みます。
DEVICEHIGH = A:\PCCARD\SSDRV.SYS
DEVICEHIGH = A:\PCCARD\CS.EXE
DEVICEHIGH = A:\PCCARD\CSALLOC.EXE A:\PCCARD\CSALLOC.INI
DEVICEHIGH = A:\PCCARD\CSS.SYS
DEVICEHIGH = A:\PCCARD\HDCARD.SYS
DEVICEHIGH = A:\PCCARD\MCDRV.SYS
DEVICEHIGH = A:\PCCARD\CARDID.EXE A:\PCCARD\CARDID.INI

解説:1行目は、Aドライブの"PCCARD"というフォルダにある"SSDRV.SYS"というファイルを ハイメモリ領域(UMB)に読み込むという意味です。



かな漢字変換 NECAIの設定

DEVICEHIGH = A:\DOS\KKCFUNC.SYS
DEVICEHIGH = A:\NECAI.SYS (オプション)

解説:オプションの設定はマニュアルを見てください。






更新履歴

2022/07/03 リニューアル、加筆・修正
2019/01/04 リニューアル前の最終更新日
2002/11/24 更新

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