ナビ得

銀行の新規口座開設キャンペーン

桜

 新規口座開設キャンペーンとは当該銀行といままで取引のなかった方が銀行の顧客になり、最初に口座を開く際に適用されるキャンペーンです。対象が新生活向けなので例年年初から春頃までが重点期間です。2025年は特に銀行間の激しい競争が予想されています。キャンペーン特典としては現金プレゼント(キャッシュ)、電子マネーやポイント付与、景品などの物品の進呈、定期預金への特別金利の適用などが一般的です。

期間限定キャンペーン

特典

 特典を貰うには初めて口座開設することや所定の金額以上の入金、Webもしくはアプリでキャンペーンへのエントリーが必要な場合があります。それぞれの銀行の申込みWebページにて特典獲得条件、注意事項をご確認ください。期間限定となっていますが再び類似のキャンペーンが実施される場合があります。

ナビ得が配布する紹介コードを使ってぜひ口座開設をどうぞ。


定期預金への特別金利の適用 上限金額あり

 新規口座の開設と新規に作成するキャンペーン対象の定期預金に特別金利が適用されます。それぞれの銀行の申込みWebページにて特別金利適用条件、注意事項をご確認ください。期間限定となっていますが再び類似のキャンペーンが実施される場合があります。


定期預金への特別金利の適用 上限金額なし

 新規口座の開設と新規に作成するキャンペーン対象の定期預金(上限なし)に特別金利が適用されます。それぞれの銀行の申込みWebページにて特別金利適用条件、注意事項をご確認ください。期間限定となっていますが再び類似のキャンペーンが実施される場合があります。


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常設キャンペーン

特典

 口座開設で現金やギフトカードなどが貰えるキャンペーンです。ご家族・ご友人の紹介で特典が受けられるキャンペーンも行われています。それぞれの銀行の申込みWebページにて特典獲得条件、注意事項をご確認ください。


定期預金への特別金利の適用 上限金額あり

 新規口座開設後一定期間限定で定期預金が特別金利で作成できるキャンペーンプログラムです。特別金利の適用に預入上限金額がある銀行をリストアップしました。


定期預金への特別金利の適用 上限金額なし

 新規口座開設後一定期間限定で定期預金が特別金利で作成できるキャンペーンプログラムです。


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銀行のクレジットカード申込が必要なキャンペーン

 銀行口座の新規開設に加えて、銀行発行や提携先指定のクレジットカードの発行が条件となっているキャンペーンの情報です。上記キャンペーンよりも特典が充実しているのが特長です。

特典

 クレカのタッチ決済機能の設定や利用が特典加算の条件になっていることがあります。


定期預金への特別金利の適用 上限金額あり

 定期預金が特別金利で作成できるキャンペーンプログラムです。


定期預金への特別金利の適用 上限金額なし

 定期預金が特別金利で作成できるキャンペーンプログラムです。


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証券口座やNISAなどの申込が必要なキャンペーン

 銀行口座の新規開設に加えて、証券口座やNISAなどの申込が条件となっているキャンペーンの情報です。こちらもクレカ申込と同様に特典が充実しているのが特長です。

特典

 証券口座と銀行口座の開設後に所定の連携設定やキャンペーンエントリーで特典を獲得できます。


定期預金への特別金利の適用 上限金額あり

 定期預金が特別金利で作成できるキャンペーンプログラムです。


定期預金への特別金利の適用 上限金額なし

 定期預金が特別金利で作成できるキャンペーンプログラムです。


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やりくり大作戦

 複数の銀行が新規口座開設キャンペーンを行っています。どのような順序でキャンペーンを適用しながらお得な特別金利を適用していくのがよいのでしょうか? 口座開設の手間など同一の条件ならば、期間が短く高金利な銀行から口座開設して定期預金を作成するのがよいでしょう。満期が来たらその資金を使って別の銀行で実施の新規口座開設キャンペーンを利用できます。なお、好印象を持っている銀行、取引したい銀行があるなど個人の価値観によるところを除くと、期間限定のところからがよさそうです。なぜならキャンペーンはいつまで実施しているのかわかりませんし、特別金利も変更される可能性があります。

 さまざまな銀行で新規口座開設キャンペーンを実施しています。どこから始めるのか迷いますが順序付けの基準として私は次の指標を使っています。

特典が特別金利の場合の優先順位
 高金利 > 定期預金の期間の短いもの > キャンペーン終了間近 > 低金利

 ※金利水準が同程度ならば特別金利の定期預金の上限金額が予定預金額に近いところを優先する。

特典がプレゼントの場合の優先順位
 欲しいもの > 高額の商品、現金 > 実用的な商品
特典がクレカ・電子決済の利用ポイント増量の場合の優先順位
 高額商品の購入を決めている > よく利用する > 欲しいものがありそう

 新規口座開設キャンペーンの特別金利の定期預金の満期が来たら、更に新規資金で利率アップのキャンペーンを実施している銀行があります。そして銀行側が最も販売したい商品である外貨預金や投資信託など元本が保証されないリスク商品も勧誘されるでしょう。

 銀行間の預金獲得競争が再開されたことで新規口座開設で特典プレゼントを行う銀行も増加しています。現金や電子マネーなどが人気です。追加の条件としてご家族・お友達の紹介で双方に特典があるパターンです。紹介の有効期間が設定されていることが多いので余裕をもって申込みを済ませたいです。本人確認書類の不備などで遅延する可能性も考えておきましょう。ゼロ金利時代には消滅していましたが、2024年からの金利のある時代に復帰したことでギフトセットや粗品として日用品が貰えるところも復活しつつあります。

 クレジットカードの契約が条件のキャンペーンではクレカの利用も条件になっています。社会人になって給料が入金されたらすぐに出金して使ってしまうのではなくクレカで支払いすることで利用による特典も得られます。例えば旅行などを予定していたらクレカで支払いのタイミングとポイント還元率のよいタイミング(例:新規契約後1か月)を合わせておいた方がいいです。期間、回数、割合に応じたポイント還元などを考えてお得を最大限に活用することを考えたいですね。そして長期資産形成を考えたらNISAのつみたて投資をクレカで設定しておくのも有効です。
 クレジットカードの信用情報は購入後に遅滞なく支払いを続けていくことでクレジットヒストリーとして育っていきます。しっかり利用と支払いを重ねていくことで利用限度額の拡大や上位ステータスへの扉が開かれます。

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注意事項

申込時(開設時)

  • 銀行口座の開設、継続に当たって口座維持管理手数料がかかる場合があります。最低残高や無取引期間などの条件に関して気を付けましょう。
  • 各銀行の新規口座開設キャンペーンの諸条件についてよく確認しましょう。よくある条件としては、特別金利は口座開設日の翌月末まで、円定期3ヵ月もの最大500万円まで、店頭限定/アプリ限定/ネット限定などです。条件に合致しないとキャンペーンが適用されません。
  • 通常、口座ごとにATM利用限度額や振込限度額が設定されています。期限までに入出金取引できないこともあるので日数と資金に余裕を持ちましょう。
  • 口座開設に加えて該当口座で給与や年金受取によって特典が追加されることがありますが頻繁に変更手続きをすると事務トラブルのもとです。
  • 銀行取扱いのクレジットカードの作成を伴う場合には短期間で複数の銀行でクレカを作成しないようにしましょう。多重債務防止の観点から要注意者になり月賦購入審査やローン審査などが通りにくくなります。
  • 仮名預金、家族名義預金など口座開設者本人以外の名義で口座開設することは契約違反です。マネーロンダリングなど不正取引は犯罪です。
  • 預金口座の譲渡は犯罪です。不要になった口座は解約しましょう。
  • 新規口座開設キャンペーンのために同一の銀行で口座開設と解約を繰り返そうとすると取引停止になります。
  • 個人認証機能が付いたスマートフォンの銀行アプリを利用する場合には口座名義ごとに1台のスマートフォン(SMSの利用できる電話番号、二段認証用eメールアドレス)が必要なことが多いです。家族全員分の口座を作る予定の時はスマホも人数分必要です。認証方式の選択ができるなら乱数表や認証トークンなどを希望したほうがいいかもしれません。

申込後

  • 申込みの際に銀行のWebサイトをブラウザのお気に入りに登録しましょう。今後銀行のWebサイトにはそのお気に入りからアクセスします。(フィッシング詐欺ではよく似たURLの偽サイトに誘導されます。eメール、SMS、検索エンジンなどからはアクセスはしないようにします。詐欺の手口が巧妙で正規の物か判断するのは難しくなっています。また一度の判断ミスで大損害を被ります。)
  • 銀行口座の開設のタイミングは平常時よりも銀行から事務連絡が増えます。確認のeメールや電話があったり、金融商品勧誘の営業が行われることがあります。フィッシング詐欺のeメールに口座情報や暗証番号を入力してしまったり、詐欺の電話に対して銀行担当者と勘違いして不用意に自己の情報を開示してしまうと犯罪に巻き込まれてしまいます。申込日時や申込内容を手元に控えておく、問い合わせ先を把握しておくようにしましょう。
  • 郵送でキャッシュカードやオンラインバンキング利用情報(口座番号、アカウント、初期パスワード、乱数表や認証トークンなど)を受け取ることになるのが一般的です。銀行口座の開設後は長期間の不在を避けるようにしましょう。

利用時

  • 口座登録の住所、eメールアドレスを確認し、常に最新かつ利用可能な状態にしておきましょう。
  • 口座の利用目的や運用経験については希望通りに申告しましょう。損失が出ても利回りを追求したいと回答すると様々な商品を勧誘されますが、利回りが悪くても損失は出したくないと回答すれば元本保証の預金以外を勧誘しないルールになっています。
  • セット定期預金と呼ばれる抱き合わせのプランがあります。銀行側に入る手数料が多い投資信託や仕組み預金、外貨預金の購入の見返りとして用意されていますがお得でないことの方が多いので要注意です。
  • 多くの銀行では郵送で保険、ローンやクレカの勧誘文書を送付して住所が有効かを確かめています。不達だと口座凍結されることがあります。特に進学や就職で住所が変わる際には変更を忘れずにしておきましょう。
  • 一つの口座に全財産を預金したり、全ての自動引落としをまとめるのは避けましょう。現金資産が預金保険制度の範囲を越える場合には、銀行を分けておくと安心です。複数の銀行と日頃から取引しておけば銀行のシステム障害、預金口座の凍結などで一時的に使えなくなっても困らなくなります。
  • 不正利用されているなどの口実で、確認のためとして再入力させて口座番号や暗証番号、パスワードを盗む手口が急増しています。本当に口座凍結された場合には事故防止の観点から同一口座番号で再開できないことがほとんどです。暗証番号やパスワードでは口座を再開できないことを知っておきましょう。


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おまけのお話

 なぜ銀行では新規口座開設キャンペーンをしているのかというと、新しい顧客を獲得することで将来見込まれる自動車ローンや住宅ローンの契約、クレジットカード、NISA、iDeco、投資信託、国債、保険などの販売に繋がるからです。まずはアルバイトの給料、社会人になってからの給与振込振込先に指定されることでその後の銀行取引が一生涯の関係になります。給与振り込みの後は退職金の振込があり、年金振込が続くというのがライフサイクルです。

 経営学やマーケティングの概念として顧客から得られる価値(純利益)を予測することで顧客獲得・維持コストを適性化し、事業収益を高めたり、投資判断を行う考え方があります。これを顧客生涯価値(LTV)といい、顧客が企業と取引を開始してから終了するまでの間に、その顧客が企業にもたらす利益の総額です。顧客との関係が継続する間にビジネスが顧客から生み出すと期待される収益を指します。

 LTVは顧客が会社との関係全体において顧客に起因する将来のキャッシュフローの現在価値ですから、日本では有名大学の入学生や大手企業の新入社員が高いLTVであると推定されます。なお、既存の消費者に対してはLTVを最大化するためにポイントシステムを利用して自社とグループ企業に還流させる施策が採られています。

 近年では通信事業者の電子決済とスマホアプリとの連携性を高めているネット銀行の預金量が増加していて年齢が若いほど利用している比率が高いです。経済圏とよばれる囲い込みが進んでいて、銀行とそのグループ企業間でポイント付与を通じてお金がグループ内で回るようにコントロールされています。(例:楽天経済圏:楽天銀行、楽天カード、楽天証券、楽天市場、楽天ポイント。 ソフトバンク経済圏:ソフトバンク、Yahoo!、PayPay、SBI証券、SBI新生銀行、住信SBI銀行)

 新規口座開設後に現金プレゼントがあるのは銀行から見てLTVにおける顧客獲得コストに他なりません。定期預金の特別金利が付与されるのも同様です。特別金利の定期預金に預入上限がない銀行は富裕層獲得に積極的と見ることができます。上限ありの銀行は一般層の利用者数を増やしたいと言えるでしょう。

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更新履歴

2025年2月4日 更新 JRE BANKと大分銀行を追加
2025年2月3日 更新・公開
2025年2月1日 作成

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