ICM アイシーエム
すでにこの世にはないメーカーです。ハードディスクなどの周辺機器で技術力もあり、
けっこう有名でいい時期もありました。しかし、標準で大容量のハードディスクが内蔵されるようになると、
あまり振るわなくなってしまったようです。
特に開発中だったノートパソコンが売れなかったと記憶しています。
新製品の発売スピードとその安さ、サポートでは良いメーカーだったと思います。
Cバス用として発売されたSCSIカードで、倒産寸前に発売されたIF-2769などは今でも使用に耐える性能です。
今では新品を目にすることはまずありませんが、しばらくの間、Cバス用のSCSIボードが「パソコン工房」にありました。
それ以外は、中古屋でジャンクとして見かけることになるでしょう。
このサイトで、ICMが以前配布していたドライバを公開しています。
ICM製品を大切に使っているユーザーの為のものです。
注:98StationではICM製品の修理は受け付けていません。また、修理先の紹介もしていません。
アイシーエムの自己破産 96年6月6日 アイシーエムが6月4日、大阪地裁に自己破産を申請した。
負債額は金融債務26億円、一般債務66億円の合計92億円。主力商品であるハードディスクの利益率が
急激に低下したこと、新規参入したメモリー事業などの不振が響いたらしい。 ハードディスクのシェアでは、ICMがトップ争いを演じていただけに、今後、ショップが仕入れた 商品のサポート対応や在庫負担などの問題が深刻化しそうだ。 当面は関連会社のICMカスタマサービスがサポートを継続するそうだが、同社は4月に設立された ばかりの子会社であるだけに、有償サポートは行えても保証期間内の無償サポートには対応できない との観測がもっぱらだ。 パソコン本体は利益率が低いだけに、販売会社やショップにとって、 周辺機器が「米櫃」(利益の源泉)だった。ICMの4倍速CD-ROMドライブの仕切り値は破格の8000円だった そうだ。仕切り値を下げて、コスト・パフォーマンスが良い商品を供給するのが、ICMの成長の秘訣 だった。反面、これがICMの利益率を逼迫させたとみられる。しかも、増産体制の整備が 追いつかなかったため、受注残を抱えがちだったことも、ICMの資金繰りを悪化させたとみられる。 メモリーの値崩れによって大量の不良在庫に苦慮している販売会社が多いだけに、ICM製品の在庫が 引き金となり、販売会社やショップの「連鎖倒産」が起こりかねない。 ICMの財務諸表は次の通り。 売上高 原価率 利益率 経常利益 94年度 223億円 81.2% 2.7% 6億6800万円 95年度 245億円 88.5% 1.5% 3億7500万円 ICMの自己破産は、“利益なき繁盛”が常態化しているパソコン関連ビジネスの苦境を 象徴していると言えそうだ。 (PC Watchより) ※ICMカスタマーザービス・・・現在、会社が存続しているかや修理を受け付けているかは私は知りません。 |
在りし日のICMのサイト(www.icm.co.jp)は、倒産以来ずっと使用されていませんでしたが、 最近、全く関係の無い会社に取得されて、サイトが開設されています。 こちらの新しいサイトは、周辺機器メーカーとしてのICMとは関係無いので注意してください。 |
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