98Station

IF-2769の特徴

プラグアンドプレイ(PnP)サポートのSCSI-2インターフェースボートです。 ICMが倒産前に出した最後のCバス用のSCSIボードで、Cバスタイプのボード としてはかなり高速です。 機能の特徴は、

  • SCSIインターフェース
    • SCSI-2(FAST-SCSI)規格をサポート(最大10MB/Sのデータ転送を持つ)
    • DMA、W-FIFO、バスマスタの3方式のサポート
    • PnPサポート
    • 16MB以上のメモリを搭載した機種でもバスマスタモード可能




設定

ボードBIOSの呼び出し方  :CTRL + S で起動又はリセット
あとは画面上で設定してください。


ボード上の4連ディップスイッチの設定

スイッチ機能ONOFF
SW1-1PnPの切り替えPnP無効PnP有効(出荷時設定)
SW1-2ボード上ROMの切り替えROM有効(出荷時設定)ROM無効
SW1-3固定モード固定モード通常モード(出荷時設定)
SW1-3未使用  


※固定モード(SW1-3を使用、リソース・転送モードを強制的に固定する。)



BIOSセットアップ

■ IF−2769の設定メニュー
IF-2769は、パソコンに装着しておきます。
IF-2769のBIOSセットアッププログラムを起動するには、以下の操作を行います。

● パソコンの電源がOFFの場合
「CTRL」と「S」を押したままの状態で、パソコンの電源をONにします。 キーは2つとも押したままにしておきます。

● パソコンの電源がONの場合
「CTRL」と「S」を押したままの状態で、パソコンをリセットします。 キーは2つとも押したままにしておきます。

注) エプソン製パソコンでは、電源ON時またはリセット時のキー入力の関係で、 上記の操作をしてもメニューが出力されない機種があります。 その際は、上記の2つのキーを素早く押したり離したりしてください。
この操作を行ってしばらくするとメニューが表示されます。
メニューは2画面あります。「↑」「↓」で項目と画面の移動を行います。

■ メニューの機能
1) INT(IRQ) : IF-2769が使用する割り込みレベルの設定(0:出荷時)
割り込みレベルは、パソコン本体に外部機器を接続するためにある機能です。
割り込みレベルは、「INT」の後ろに番号を付けて表します。 割り込みは、IRQ(割り込み要求番号)でも表示されます。()内の数字が対応するIRQを示します。
IF-2769が使用できる割り込みレベルは、INT0/1/2/3/5/6です。
他の機器が使用している番号は使用することが出来ません。 他の機器と競合しないようにする必要があります。

2) DMA (3:出荷時)
  DMAチャネルの設定。
3) 転送方式 (FIFO : 出荷時)
   B-Master(A) : バスマスタ非同期転送
   B-Master(S) : バスマスタ同期転送
4) リセット待ち時間
5) SCSIボードID
本ボードIF-2769自体に割り当てるSCSI-IDです。通常は「7」に設定します。
6) クイックフォーマット
7) ディスクパラメータ
注) BIOSセットアップで設定した値をIF2769上の不揮発メモリに書き込み中、 画面のメッセージ欄に「設定を記録中」と表示されます。このメッセージが出力されている間は、 絶対にパソコンをリセットしたり、電源を切ったりしないでください。


ハードディスクのパラメータ解析

IF-2769に接続されているハードディスクのパラメータ (シリンダ数、ヘッド数、セクタ数、トラック及びセクタ長)を解析し、 その値を記録することが出来ます。これによって、IF-2769以外の SCSIインターフェイスカードに接続してフォーマットされたハードディスクを認識することが出来ます。

■パラメータ解析プログラムの起動方法
● パソコンの電源がOFFの場合
「CTRL」と「A」を押したままの状態で、パソコンの電源をONにします。キーは2つとも押したままにしておきます。

● パソコンの電源がONの場合
「CTRL」と「A」を押したままの状態で、パソコンをリセットします。キーは2つとも押したままにしておきます。

しばらく待っていると、メニューが表示されます。
注: BIOSセットアップで、ディスクパラメータを「ANL」とした SCSI-ID番号のハードディスクの製品が変化した場合は、 パソコン起動時にハードディスクパラメータ解析プログラムが自動的に立ち上がります。

■ 表示項目の説明
★ SCSI-ID
現在選択されているSCSI-IDが反転して表示されます。「←」「→」キーで目的のSCSI-IDを選択します。

★シリンダ数、セクタ数、ヘッド数
選択されているハードディスクのパラメータを示します。 この数字が表示されている場合は、解析が成功していることを示します。 ハードディスク以外のSCSI機器に対しては、この数字は表示されません。

★ セクタ長
選択されているハードディスクの物理セクタ長を示します。




IF-2767 / IF-2768 / IF-2769での注意事項

1)バスマスタで直接使用できないNEC製パソコン

NEC製パソコンのCバス(標準拡張スロット)の仕様が変更されたことにより、 以下のNEC製パソコンでは、本インターフェースカードをバスマスタデータ転送方式で直接使用することは出来ません。
●PC-9821Xa7e/Xb10 以降
●PC-9821V7 以降
●PC-9821Cb3 以降


2)新型パソコンでインターフェイスカードをバスマスタで使用するためには

上記のパソコンで、インターフェイスカードがバスマスタで動作しないのは、 パソコン側のCバスにメモリリフレッシュ信号が出力されなくなったためです。 ただし、次の操作を行うことにより、Cバスメモリリフレッシュ信号の ON(出力する)/OFF(出力しない)が切り替えられます。(一人で操作しにくい場合は、二人で行ってください)。
Cバスのメモリリフレッシュ信号がON(出力する)の場合は、本インターフェイスカードをバスマスタで使用できます。

操作 メモリリフレッシュ信号
「ESC」、「5」、「HELP」の3つのキーを
同時に押したまま電源をONにする
ON
「ESC」、「6」、「HELP」の3つのキーを
同時に押したまま電源をONにする
OFF


メモリリフレッシュ信号をONにした場合は、以下の制限があります。指示されている対策を 実施してください。この制限は、本インターフェイスカードを使用するしないに関係なく、 一般に発生します。

問題点 EMM386.EXEが組み込まれていない場合は、正常に動作しません。
対策 CONFIG.SYSに、EMM386.EXEを組み込んでください。
また、NEC製のMS-DOSに付属している
EMM386.EXE以外の他のメーカ製のEMSメモリ
マネージャは、動作保証されていません。
備考 マイクロソフト版およびNEC版のWindows95では、
システムにEMM386の機能が組み込まれているため
必要ありません。

問題点 Windows95のSafeモード(トラブルシューティング時のモード)
で正常に動作しません。
対策 Windows95のSafeモードで動作させる場合には、Cバス
メモリリフレッシュをいったんOFFにしてください。
その際、本インターフェイスカードの転送方式を「FIFO」
または「DMA」に設定し直してください。

問題点 MS-DOS Ver5.0/5.0AでDPMIを使用するとハングアップする。
対策 MS-DOS Ver6.2以降を使用してください。NEC製以外の
他のメーカ製のDPMIドライバは、動作保証されていません。
備考 DPMIは、MS-DOS版の一太郎Ver5などが使用します。



PC-98シリーズ周辺機器について

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ドライバ・ユーティリティ




更新履歴

2022/07/07 リニューアル、加筆・修正
2019/01/04 リニューアル前の最終更新日
2002/11/24 更新

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