PC-9801N-08 IO拡張ボックスについて
本製品はデスクトップ機に搭載されている拡張スロット用の各種ボードを98NOTEで使うための周辺機器です。
IO拡張ボックス本体、インターフェースボックス、専用ケーブル 2本(98NOTE本体110ピンバス−インターフェースボックス接続用、インターフェースボックス−IO拡張ボックス本接続用)、AC電源ケーブル、アース線、ユーザーズマニュアル、輸出する際の注意事項、保証書から構成されています。
PC-9801シリーズ ノートPC 98NOTEに搭載されている110ピン拡張バスに接続します。
IO拡張ボックス背面には4スロット分とAC100Vの入力、AC100Vのサービスコンセントがあります。4スロットのうち、左側のCN1スロットはPC-9801N-08付属のIO変換ボックスと接続するための専用ボードが実装済で、ユーザーが利用できるのは1、2、3の3スロットです。98NOTEとIO変換ボックスを中継するインターフェースボックスには設定用のディップスイッチとフロッピィインターフェースコネクタがあります。
特徴
NEC純正 98NOTE用 IO拡張ボックスです。
ディスクトップの汎用バス用のボードが3枚使用可能です。
また、途中のインターフェースボックスには、3.5インチまたは、5インチ
フロッピィディスクドライブが1台接続可能です。
PC-9801N-08
暫定公開バージョンです。図などが無いため分かりにくいですが、ご了承ください。
また、間違いなどがありましたら、掲示板またはメールにて連絡いただければ幸いです。
製品は1990年3月出荷のため、出荷以降の機種についての記載がありませんでした。
インターフェースボックス
インターフェースボックス(インターフェースアダプタ)のディップスイッチSW1とSW2の設定です。
(a)装置タイプ選択スイッチの設定(SW1)
4連スイッチ
SW1 |
(出荷時設定) | ■ | □ | ■ | ■ | OFF |
□ | ■ | □ | □ | ON |
ディップスイッチ | 1 | 2 | 3 | 4 | ON/OFF |
注:黒い部分■がスイッチ位置です。 |
|
対応機種に合わせてディップスイッチを設定して下さい。
SW1 |
対応機種 PC-9801 N,NV,NL | ■ | □ | ■ | ■ | OFF |
□ | ■ | □ | □ | ON |
ディップスイッチ | 1 | 2 | 3 | 4 | ON/OFF |
|
SW1 |
対応機種 PC-9801 N,NV,NL以外 | □ | ■ | □ | □ | OFF |
■ | □ | ■ | ■ | ON |
ディップスイッチ | 1 | 2 | 3 | 4 | ON/OFF |
|
(b)メモリアドレススイッチの設定(SW2)
SW2 |
(出荷時設定) |
■ | ■ | □ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | □ | OFF : 1 |
□ | □ | ■ | □ | □ | □ | □ | □ | □ | ■ | ON : 0 |
ディップスイッチ |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | ON/OFF |
注:黒い部分■がスイッチ位置です。 |
|
使用するオプションボードのメモリアドレスの上限をSW2の1〜7(7ビット)で、下限をSW2の8〜10(3ビット)で指定します。
出荷時設定のメモリアドレス範囲は、0C0000H〜0DFFFFHです。
本SWで設定できるメモリアドレス上限は、0FFFFFHであり、10000以上のメモリ空間を使用するボードでは、本SWの設定は必要ありません。
IO拡張ボックス本体
メインボード
メインボードは、一番左端のスロット(CN1)に収納されています。
このメインボード上には、SW1〜SW4までの各ディップスイッチがあります。
メインボードは、一番左端のスロット(CN1)に収納されています。
このメインボード上には、SW1〜SW4までの各ディップスイッチがあります。
(a)割り込みイネーブルスイッチ(SW1)
SW1 |
(出荷時設定) |
■ | ■ | ■ | ■ |
■ | ■ | ■ | ■ | ON :割り込み許可 |
□ | □ | □ | □ |
□ | □ | □ | □ | OFF :割り込み禁止 |
ディップスイッチ | 1 | 2 | 3 | 4 |
5 | 6 | 7 | 8 | ON/OFF |
注:黒い部分■がスイッチ位置です。 |
|
本スイッチほOFFにすることにより、IO拡張ユニットに実装されているボードから
パーソナルコンピュータ本体側への割り込みを禁止状態にします。
注:番号8は常にONにして使用して下さい。
(b)装置モードスイッチ(SW2)
SW2
ディップスイッチ
■ □ □ □ ■ ■ ■ ■ ON :割り込み許可
□ ■ ■ ■ □ □ □ □ OFF :割り込み禁止
1 2 3 4 5 6 7 8
(出荷時設定)
注:黒い部分■がスイッチ位置です。
(注1)ディップスイッチ(SW2)の3をONにする場合は、パーソナルコンピュータ本体の
内蔵のRAM容量を必ず512Kバイトにして下さい。
又、このスイッチはPC-9801NS,NC,NS/E,NS/T使用時のみ有効ですが、通常はOFFに
して下さい。
(c)SW3,SW4は常時次のように設定して下さい。
SW3の2番と5番をショート
SW4の2番と3番をショート
バックボード
ユニット内のバックボードにはSW4〜SW6のストライプスイッチがあります。
通常のオプションボードの場合の設定(出荷時設定)
2番と5番をショート
1.0MB異常のアドレス空間への増設または、PC-98XL/XL用に開発された、ROMが実装されている
ボードで、スイッチバーが無い場合の設定。
3番と4番をショート
2022年リニューアル時のコメント
主にPC-98ディスクトップ用の拡張スロットをノートPCで使えるようにするという周辺機器で利用用途が一般的ではないです。当時から入手性が低い製品だったように思います。