PC-9821X-B02Lの概要
PC-9821MATE Xシリーズに対応した
SCSI-2インタフェースボードです。
ボード表面には、adaptec AHA-2940/2940U+の印刷があり、裏面のチップのない方にはシールで「NEC PC-9821X-B02」、製造番号が添付されています。
PC-9821X-B02Lの情報
SCSI-2インタフェースボード PC-9821X-B02LはSCSI-2インタフェースボード(PC-9821X-B02)の後継です。
品名:SCSI−2インタフェ−スボ−ド
型番:PC-9821X-B02L
標準価格:35,000円
特長
・SCSI−2規格に対応
・PCIバスに対応
・プラグ&プレイに対応
従来(PC−9821X−B02)ボードとの差異
・今回発表商品のPC−9821Xa10/Xa9/Xa7に対応。
(従来のPC−9821X−B02は上記3機種に未対応)
・対応本体機種
PCIバス搭載98MATE Xシリーズの
PC−9821Xt/Xa/Xf/Xa10/Xa9/Xa7
2022年リニューアル時のコメント
上の写真のBIOS ROMのシールには「AHA-2940A B02L U5 01 '94 ADAPTEC」とあります。別のロットの商品では「AHA-2940N B02L U5 01 '94 ADAPTEC」というシールが張られたものがありました。AHA-2940AのNEC向けAHA-2940N同等の製品だと知る手がかりです。
オークション等で購入する場合、BIOSに注目してください。BIOSが抜かれたものはPC-9821で使用する際にSCSIデバイスからの起動ができません。PC-98から取り外してBIOSを抜いてAT互換機で使っていたのかもしれません。
PC-9821X-B02/PC-9821X-B02Lについての考察
PC-9821X-B02Lの優位点
- NECの純正品でPC-98シリーズのパソコン本体との相性がいい。
(サードパーティ製のHDDのサポート情報も比較的得やすい。)
- Adaptec AHA-2940AのOEM製品である。
NEC向けのAHA-2940N同等品、厳密には型番情報などBIOS内容が違う。
- PCI SCSI-2でバスマスタ方式に対応している。
- 外部接続用のハーフピッチピンタイプ50pinコネクタと
内部接続用のコネクタを装備している。
- プラグ&プレイ対応している。
- PC-9821X-B02の後継品である。最近のPCIバス搭載のPC-98に対応。
注意:接続対象機種(PC-9821X-B02では、Xa/U1,Xa/C9W,Xa/U8W,Xf/U1,Xf/C9Wなど
一部のパソコンのみ接続可能 [X-B02Lは以上の機種に対応していない。])
- 多くのOSに対応している。
接続可能なパソコン
注意:独自調査分を追加、NEC公表分は黒色で表示しています。
しかし、これは動作をNECならびに98station側が保証するものではありません。
PC-9821Xa7,Xa9,Xa10,Xa12,Xa13,Xa16,Xa20,Xv13,Xv20,
PC-9821V7,V10,12,V13,V16,V20,
PC-9821V166,V200,V233
対応OS
MS-D0S Ver5.0A,Ver6.2
MS-Windows3.1,Windows95,Windows98
カスタマイズ
[警告]
ここで紹介する行為はメーカーのいう改造にあたりますので、各自の責任で行ってください。
メーカーの保証が効かなくなったり、故障する恐れがあります。
アクセスランプを付けよう!
本ボードに接続された機器にアクセスする時には、パソコン本体のアクセスランプは
点灯しません。その為、ハードディスクなどをパソコンに内臓した時に、アクセスしているか
どうかの確認が出来ません。そこでアクセスランプを自分で取り付けようというのが
この作戦です。
[準備するもの]
アクセスランプ用のLED
リード線
この二つです。もっと簡単に済ますには、DOS/Vパーツの電源用のランプのセットが
良いと思います(200〜300円程度)。リード線も取り付けやすいように加工されていますし、
ショートしないように工夫されています。
[取り付け]
まず、リード線とアクセスランプ用のLEDを半田付けします。
次に、ボード上の4ピン端子の極性を調べてください。(写真では右上の赤いLED
の隣にあります。)
アクセスランプの付いたリード線をボード上の端子の2個所に接続します。4個所のピンは
+、−が各2つずつあります。
極性を間違えると点灯しませんので、リード線とボード上の端子とを半田付けする際には
十分気を付けてください。
ボードに接続した機器にアクセスして、取り付けたランプが点灯すれば完成です。
BIOS ROMを抜いてSCSIインターフェースとして使う
ボード右上のホストアダプタBIOS ROMをソケットから取り外すと、PC-9821用のBIOSのない状態になります。そうするとPC/AT互換機でSCSIインターフェースとして使うことができます。BIOS ROMがないため、OSの起動には使えません。
参考マニュアル:
adaptec AHA-2940Ultra/2940Ultra Wideユーザズマニュアル
の1-2 にSCSIボードのレイアウト図があります。
32GBの容量上限を解除して大容量HDDを使おう!
低用量のSCSI HDDの入手性が悪くなる中、SCSI BIOSの32GB容量制限によるHDD不認識を解消して、大容量HDDを使う方法です。
まりもさん作の
NEC/Adaptec製 PCI SCSI H/Aの BIOS容量上限(32GB)を解除するプログラム A2940PAT Version 1.01を利用させてもらいます。