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仕事

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 人生のうち、最も多くの時間を費やすといわれているのが「仕事」です。通勤やスキルアップの自己研鑽といった関連時間を含めると活動時間の7割になります。生活の糧を得て、家族を支え、人生を楽しむ、老後のお金までの収入を得る手段です。

仕事選び
はじめての仕事 学生バイトやインターンとしてはじめての仕事を選びます。仕送りがあって学生生活に余裕があっても職業経験を積み始めることが将来につながります。職業別の記事をご覧ください。ITエンジニアを目指してITスキルを伸ばそうプログラマーになるために
就職活動(新卒採用)  経済状況から人気は安定企業、高収益企業、働きがいのある企業に集中しています。儲かっている企業は利益の源泉が「人」にあることをよく理解しています。ですから、給与水準も高く、福利厚生やキャリアアップの企業からの支援も充実しています。そういった会社の社員になれれば良いスパイラルで、会社も自分も大きく成長できます。企業が成長しているということは組織が拡大しているために花形の仕事があり、役職ポストも用意され、チャンスがたくさんあります。
 一方で不人気の企業は給与水準が低く、スキルが身につかずキャリアになりません。社員をコストの対象として見ているので福利厚生などは無いか実質利用できないようになっています。それどころか悪いスパイラルに陥っている企業では内部対立、いじめ、足の引っ張り合いなどひどいもので益々悪化します。そうしていくうちに遵法すらなくなり、いわゆるブラック企業と呼ばれる状態になります。
 常に人気の商社、近年人気のIT、コンサル業界は進学校、上位大学のエリートコースを歩んできた人でも採用試験が厳しくなっています。その後の競争も大変です。中位クラスや下位クラスから逆転を狙うなら入社後に急成長が見込まれる業界にチャンスがあります。応募も少なく、採用人数も少ない中で頭角を表すと早期に昇給したり、幹部になれます。例えば30年前にインターネット業界や40年前のコンピューターゲーム業界がそうでした。イケイケの高揚感のある中での仕事です。2000年はITバブルと名付けられるほどだったのです。
 反対にすでに成長期から安定期に入っている業界の企業ではチャンスは少なめです。高収益な業界は給与水準も高く、福利厚生も充実していますし、無理な働き方もしないので勤務しやすいです。労働力集約型の業界・衰退傾向にある業界の企業では給与水準が低く、福利厚生が少なく、キツイ働き方になります。長年、飲食行、小売業や物流業が該当しています。近年では製造業も該当し始めています。高ストレスな先輩、上司のはけ口として理不尽な指導でいじめられることがあるのもこうした業界です。
社内活動  希望の会社に就職出来たらポジションを感じとりましょう。企業分析時に把握しているとは思いますが社内制度をよく理解して、キャリアを積んでいきます。スキルアップについては別ページで解説しています。最近では一律の初任給をやめて高額報酬を提示する会社が出てきています。全員参加ではない特別な研修の受講を勧められたような場合にも将来を期待されています。幹部候補として採用されているのか、ボリュームゾーンの社員として採用されているのか分かると思いますのでそれに合った社内活動をします。出世するつもりだったり、定年まで勤めようとしていたら敵を作らず、付き合いよくして良好な人間関係を気付いていきましょう。日頃から他人のことを評するときにはよくいう癖をつけます。ゴマすり、ヨイショはお金もかからず効果的です。上司に部下のダメ出しを聞かせても仕方がありません。部下を持った時にも上司に部下のことをよく言っておくと良好な人材マネジメントができていることの証になります。基本的に別部署へ異動を希望するフリーエージェント宣言や、他部門へ異動希望を出すのは厳禁です。伝統的な日本の会社では仕事に不満がある社員をあぶり出すような人事制度になっています。
 創業してから100年以上とかの戦前から続く伝統的な企業では、現代と比べて考えが古く感じてもその社風で戦争や経済危機を乗り越えてきたので変わりません。今までのやり方で上手くいっているという成功体験があるのです。調和型で穏やかな正確な人が好まれます。重要な会議のための事前会議があったり、稟議の前に関係者全員に根回ししたりと丁寧な仕事が求められます。そしてそれらに使うかもしれない資料の作成、修正という仕事もあります。ただし、サービス残業や自宅に仕事を持ち帰るような無理をするようなことは求められていません。
 創業から年数がたっていない若い企業で創業者が率いているような場合は創業者と古参の経営陣の意見が絶対です。意見が合わない人は求められていません。強いリーダーシップで盛り立ててきたのでその勢いを加速させることが求められます。上司やチームメンバが熱血なら同じように熱血で頑張ることが求められます。そのことが体育会系だとか軍隊式だとか言われることすらあります。ついていけない、自分のやり方でやりたいと感じたら起業すればいいと思います。
転職活動  事業に求められるスビートが早くなり、変化の激しい時代なので「このまま定年まで勤められるな」と安心できる業界、企業は少ないと思います。採用試験を突破して入社してよかったという思いも、「早く辞めたいな」と何度も思うことがあるのではないでしょうか?
 年功序列、ひとつの会社に永く勤めるということが美徳の時代ではないと思いますが、まだまだ転職者への評価は厳しくなる傾向があります。価値のある経験、他社でも通用するスキル、キャリアを身に着けておかないと転職で給料アップというようにはいきません。しかし、業績がしっかりとしている拡大中の企業では人手がいつも不足しているのでチャンスもあります。
 好況・不況は世界や地域全体で一律ではなく、業界や業種でも変わっています。一過性のブームでなく、長期的な拡大が見込める場合には有望な転職先です。やりたい仕事がある場合には転職情報サイトをチェックします。高度・特殊なスキル、経験が生かせるのは転職コンサルタント・スカウトです。
 在学中に就職活動したように必ず在職中に転職活動を始めます。新卒で入った会社で対外的に分かりやすい実績(エリア営業トップ、リーダーとしてプロジェクト成功など)を作って転職するのが王道です。なお、実績として資格取得を思いつくかもしれませんが有資格者による業務が法律で決まっていたり、独立開業可能な資格の取得を除いて資格は転職活動には役立たないと考えたほうがよいです。社内資格や業界資格(○○検定)は企業の人材育成制度として運用されています。
 転職支援会社(転職情報サイト)に登録する際に職務経歴を求められますので、すぐに転職するつもりがなくても在職中から組織の異動、担当プロジェクト、業務内容と成果を手元に記録しておきましょう。転職サイトに入力する時にまとめて思い出そうとするとうまくゆきません。3年、5年、10年といった節目では今までの実績とキャリアの方向性について考え、整理して記録する時間を作るとよいです。
 転職情報サイトは何社登録するべきか? まず1社に登録して、やり取りする担当エージェントとの繋がります。提案してきた応募先の企業やポジションを吟味して、コンタクトを採ってみるのがよいでしょう。担当エージェントの性格、相性もあるので合いそうな人とのやり取りを継続します。そして、求人に応募して、採用面談などを受けて転職活動に慣れることをおすすめします。初回登録時に最もエージェントからスカウトの声がかかり、その後は登録情報を更新した時、サイトにログインした時と減少していきます。最初の数日で好条件のオファーが出揃います。求人のキーワードに合致しているかどうかなので、そのまま長く待っていても声はかかりにくいです。このような傾向があるので最初に転職情報サイトに複数登録するのは避けたほうがよいと思います。何社か転職情報サイトに時期をずらして登録すると別のサイトで登録した時と同じようなエージェントから同じようなポジションの提案がきます。数を打ちたいようで全くこちらの登録情報や希望を考慮せずに送ってくるエージェントもいますので、その度に腹を問てても仕方がありません。稀に在職中の会社への転職の提案をしてくる人さえいます。採用条件には適合しているでしょうが利用するわけはないですよね。
 更に詳しくは「転職ナビ」のページをご覧ください。現職に留まるべきか、転職すべきかの判断の参考になる組織の衰退の兆候をつかむためのチェックリストも必読です。
転職  一部企業では中途採用の直接応募を受け付けているところもありますが、転職支援会社を経由して応募の形式を採っているところが少なくありません。なお、数千人以上の企業ではオープンポジションやごく一般的な職種で常時募集をかけているところもあります。対外的に知られたくない職種や条件などは非公開求人になります。競合に情報が漏れたり、採用の手の内を知られないように社風に合いそうな人だけにポジションを伝えるカジュアル面談を行う企業も増加中です。エンジニアの採用では特定の技術や経験のある求人にマッチする人材の獲得のために転職支援会社登録者へスカウトをかけることもあります。インターネット経由での応募、オンライン面談が主流になって表に出てこなくなっています。なお、転職エージェントからのスカウトや求人情報を読んで対象企業に直接応募する人がいますが好ましくありません。転職エージェントからの紹介が実質的な採用試験となっている場合があります。 (企業の採用Webページからの応募では書類選考を通らず選抜されにくいことがあります。)
副業  転職まで踏み切れなくても、人脈や仕事の幅を広げて収入を増やすために副業することはおすすめです。まず就業規則などに副業の規定があればそれに従います。基本的に申請制・許可制になっていると思いますが競合する場合には認められないので、趣味を活かしたり、家業に関連する事業から始めるのが良いとされています。会社員の副業(年間収入20万円以下)は税金の申告が不要なのですが上手く行くとすぐに超えるので確定申告の準備と対策をします。なお、副業で赤字は本業の所得税の不正還付をする悪用になるため厳しくチェックされます。副業のために過大に仕入れたり、機材を準備すると不正の疑いをかけられます。

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更新履歴

2023年8月5日 更新(執筆:SENRI) 「転職ナビ」のリンクを追加
2023年7月19日 更新(執筆:SENRI) 「スキルアップ」のリンクを追加
2023年7月18日 更新(執筆:SENRI) 「プログラマーになるために」のリンクを追加
2023年5月12日 更新(執筆:SENRI)

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