PC-9821Xv20/W30|98Station

98Station

PC-9821Xv20/W30の概要

NEC PC-9821シリーズコンピュータ PC-9821Xv20/W30 は1996年7月に「イントラネット時代を支えるネットワーククライアント、誕生。」として発売されました。

PC-9821Xv20/W30の仕様

PC-9821Xv20/W30の基本構成

型名	PC-9821Xv20/W30
CPU	Intel Pentium(R)プロセッサ(200MHz)
内蔵キャッシュメモリ	16KB
セカンドキャッシュメモリ	256KB
MAIN RAM	96MB[ECC 32+32+16+16 MB]
VIDEO RAM	4MB(グラフィックアクセラレータ用) 12KB+512KB(テキスト、グラフィック表示用)
GA	マトロックス・グラフィック社製Millennium標準搭載 [640×480ドット(256色/65.536色/1,677万色) / 800×600ドット(256色/65,536色/1,677万色) / 1,024×768ドット(256色/65.536色/1,677万色) / 1,280×1,024ドット(256色/65,536色) /1,600×1,200ドット(256色/65,536色)]
サウンド機能	PCM録音・再生機能(ステレオ、量子化8ビット/16ビット、サンプリングレート11.025KHz/22.05KHz/44.1KHz)
FDD	1.44MB x1
HDD	3.0GB(3.5inch E-IDE(IBM DAQA-33240)) + 540MB(3.5inch E-IDE(Western Digital Caviar2540))
CD-ROM DRIVE	2ドライブ内蔵(8,24倍速)
インターフェース	キーボード(ミニDIN8ピン)、マウス(ミニDIN9ピン)、パラレル(プリンタ、ハーフピッチ36ピン）、ライン入出力(ステレオ、ミニジャック)、ヘッドホン出力(ステレオ、ミニジャック)、マイク入力(モノラル、ミニジャック)、ディスプレイ(アナログRGB、ミニD-sub15ピン)
ネットワーク	内臓 100BASE-TX(10BASE-Tにも対応)、オンボードPCI接続)
ファイルベイ	3スロットファイルベイ1に(CD-ROMドライブ実装済)
専用固定ディスクドライブベイ	-
増設フロッピィディスクドライブベイ	-
拡張スロット	汎用拡張スロット×4、PCIスロット×3(内1スロットをアクセラレータボードで占有済)
汎用拡張スロット	#1 PC-9801-86(FM/PCM音源ボード) #2 IF-BWC(SCSI-2 / SMIT) #3 PC-9801-125(33.6kbps FAX/MODEM) #4 PC-FXGA(PC-FX)
PCIスロット	#1 Millennium 4MB (GA) #2 UIDE-98 (E-IDE) #3 PC-9821XB-02L (SCSI-2)
OS	MS-Windows 95 & MS-Windows 3.1 + MS-DOS Version 6.2

2022年リニューアル時のコメント

　PC-9821Xv20/W30はリースアップ品を横河レンタリースから購入しました。とても重たく自宅での置き場に困った記憶があります。

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アップグレードについて

PC-9801-86を増設する

86音源とX-MATE PCMを共存させる

　PC-9801-86(FM/PCM音源ボード)と内蔵のX-MATE PCMのどちらも使えるようにする方法の紹介です。
86音源ボードは割り込みINT5に設定します。(この方が、DOSのゲームに対応しているので、出来る限りINT5に設定した方が良いと思います。)

　TAKE52氏作の「PC-9821 Sound & ID Controler Version 2.03」[SIC203.LZH]を使用しました。
CONFIG.SYSファイルに
DEVICE=SIC.EXE /86B
という一行を追加します。

詳しいことは、添付の「Sic203.2ch」に詳しく書かれていますので、是非ダウンロードして読んで下さい。

HDDの増設

　ファイルベイが空いていたので、余っていた540MB HDDを増設しました。

保守部品の部品コード

　以下の補修用部品の取り寄せをすると、3.5インチシャドーベイに3.5インチHDDを取り付けることができ重宝しました。

本体機種名：PC-9821Xv13
商品名：FDプレート(HDプレート)
部品コード：D02944570

CPUの換装

　これから、手持ちのN下駄を使ってK-3を載せようと考えています。

2022年リニューアル時のコメント

　PC-9821Xv20/W30の発売の約1年後、PC-98NXが1997年9月24日に発表されてPC-98の終売がアナウンスされました。製品開発サイクルを考えると、PC-9821Xv20/W30発売時に開発陣はPC-98の終了が分かっていたのではないかと予想します。様々な部品が共通化を意識して作られていて、銘板もすぐに変えられるようになっていました。
　MS-DOS 6.2が最後のMS-DOSでサポート終了が決められて、ハードウェアのアーキテクチャの差が埋められるWindowsへのシフトが決定づけられた時に日本のパソコン業界の将来が決まってしまったのだと思います。世界に開かけれて、PC-98らしさや、NECパソコンである必然性がなくなったことで日本の今のITの発展があると思うと複雑です。

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ベンチマークについて

HDBENCHの結果

HDBENCH Ver2.610の結果

 ★ ★ ★  HDBENCH Ver 2.610  ★ ★ ★ 
使用機種   PC-9821Xv20/W30
Processor  Pentium 199.1MHz [GenuineIntel family 5 model 2 step C] 
解像度     1024x768 256色
Display    フルカラー ウィンドウ アクセラレータ ボード X2/VRAM 3D対応 (Matrox)
Display    [X]スタンダード ディスプレイ アダプタ (9821 シリーズ)
Memory     40,372Kbyte
OS         Windows 95 4.0 (Build: 950) 
Date       1999/ 9/18   6:45

HDC = I-O DATA Ultra ATA Bus Mastering Controller

AB = IBM DAQA-33240       Rev A43A
C = WDC AC2540H          Rev 12.0
D = GENERIC NEC  FLOPPY DISK    
E = SONY CD-ROM CDU311-NE Rev 3.0i


解像度     1024x768 256色(8Bit)  
  ALL   浮    整    矩    円   Text Scroll DD  Read Write Memory Drive
11332 11461 12100 23263  6335 23816   868   5  6395  6419 11065  A:10MB


解像度     1024x768 1677万色(32Bit)  
  ALL   浮    整    矩    円   Text Scroll DD  Read Write Memory Drive
10213 11470 12117 22729  7287 15043   161   2  6439  6459 10856  A:10MB


解像度     1280x1024 65536色(16Bit)  
  ALL   浮    整    矩    円   Text Scroll DD  Read Write Memory Drive
10541 11458 12097 20372  7733 19564   205   3  6395  6504 11013  A:10MB

2022年リニューアル時のコメント

　ALLの値が1万超えで体感速度も速いマシンに仕立てられました。20年以上前のことなので都合の良いことだけしか覚えていないかもしれません。
　今となればNECがミニタワーのPC-98を投入した目的が謎です。98SERVERなどの後継として事務所で使うファイルサーバなどビジネスPC・ワークステーションという感じだったと思います。

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